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今なぜベトナムなのか

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日本ベトナム友好協会本部副会長
     茨城県連合会名誉会長
      下山田 虎之介
 
 日本ベトナム友好協会茨城県連合会は昨年7月に創立50周年を迎えました。私たちは、世界の人々と共に、これまでベトナム戦争に反対し、「ベトナムに平和を」と訴え、フランスの植民地支配、軍事大国・アメリカの侵略に対する「抗仏、抗米救国」の戦いを支援してまいりました。このベトナム戦争の歴史の教訓から、友好運動の課題は「人間の尊厳と基本的人権を擁護するヒューマニズムに立つ世界観を作り出すこと」であると学び、平和の大切さを世界に発信してまいりました。
 しかし、時代は、ベトナム戦争を知らない世代へと移り、日本ベトナム友好協会の運動も、その時代の流れと共に多様化し「いまなぜベトナムなのか」といる友好運動の課題についても、改めて見直す時期に来ているのではないかと考えております。
 今求められていることは、新しい時代にふさわしい、党派や主義、主張にこだわらない「友好」の一点で幅広い国民的友好運動の発展に寄与することが、私たちに課せられた大きな使命ではないかと考えております。
 また、世界共通の政治課題として、「戦争と平和」の歴史を検証し、友好協会の運動が「平和こそ人間を大切にする」運動であることを明確にし、国民の皆様のご理解とご協力をいただくことが非常に大切ではないかと痛感しております。
 戦後73年目を迎えた今日においても、世界各地では、民族紛争をはじめ、核をめぐる問題やエネルギー資源問題、地球温暖化による地球的規模での自然災害がもたらす食糧危機、さらに、東南アジアを含めたアジア太平洋沿岸の領海をめぐる領有権問題など国の主権に関わる紛争の危機が作り出されております。中国や韓国では歴史認識問題などで、反日感情が根強く、政治的な緊張関係続いています。このような国際状況の中、平和と友好を通した新しい国民的課題としての歴史認識の歴史的使命と課題を学ぶことも私たちに課せられた友好運動の今日的大きな課題であります。
 そのために、私たちは、友好運動の役割について率直に意見を出し合い討論を深め、また、友好協会の運動と課題について、どのような組織活動が必要なのか、そして友好運動の必要性を国民的運動として発展させるための「目的意識」を明確にする必要があると考えております。
 このような友好運動の新しい時代に対応した活動が要求されているとき、茨城県連合会は一昨年に、締結いたしましたフェ外国語大学との文化交流協定に基づき、学生青年を中心とした21次訪問団(日本とベトナムをつなぐ青少年若者訪問団との合同)の派遣や留学生支援など、友好運動の未来に向けて新たな一歩を歩み始めました。このように日本とベトナム両国は、政府間レベルでの政治や経済、文化の交流が活発化し、今日ではベトナムとの民間経済交流を含め東南アジア諸国にも大きな広がりを見せています。今後、東南アジアを含むアジア太平洋沿岸地域における領海問題などを含め、日本とベトナム両国が政治的協力関係を中心にアジア太平洋時代にふさわしい各国の政治的対立を平和的に解決するための努力を期待しながら友好運動の課題を果たしてまいりたいと決意を新たにいたしております。
               ◇
 二十一世紀は、ベトナムを中心とする東南アジアをはじめ、日本、中国、韓国などを含めるアジア太平洋の時代といわれております。ベトナムや東南アジア諸国の新しい政治の流れに注目しながら、茨城県連合会も各国との民間交流運動を大きく発展させ、「喜びと感動」が伴う組織としてアジアと世界の平和、繁栄に貢献するため一層努力する組織として奮闘することが肝要と考えています。